石狩TS


 2013年11月に北海道で初めてトラブルシューター養成セミナーが小樽市で開催されました。当時、私たちは是非とも石狩市でも開催したいということで堀江先生に開催の依頼をして、2016年に石狩市での開催が実現しました。PandA-J主催、共催は石狩市、石狩市自立支援協議会、P&Aいしかり(NPO法人石狩市手をつなぐ育成会、石狩市障がい者支援センター保護者会、社会福祉法人はるにれの里による構成)、後援は石狩市社会福祉協議会での開催となり、堀江先生をはじめ、野沢さん、平井先生、中田弁護士をお招きすることができました。

 これまでP&Aいしかり(2010年に活動開始)では、「障がい児・者が地域で生活する上で、様々な生きづらさがあり、障がい児・者への理解が地域に浸透していないことから、誤解や偏見などによるトラブルが生まれてしまう。街中では時おり、知的や自閉症の障がい児・者は物事を理解したり、表現することが苦手なために、「不審者」に間違えられたり、「犯罪者」にされたり、逆にトラブルに巻き込まれ、被害者になることもある。」ということから私たちP&Aいしかりは地域の中に彼らの良き理解者・サポーターを広げる活動として、P&A大阪で作成したコンビニ向けパンフ等を活用して、毎年市内のコンビニ・スーパーにサポーター店の依頼活動をおこなってきました。また、地域での身近なテーマをとみに考える集いの開催等もおこなってきました。

 そうした中で、石狩市でのトラブルシューター支援者養成研修の開催をきっかけに石狩トラブルシューター(TS)ネットワーク(以下、石狩TS )が生まれ、2019年からは当事者向けのセルフアドボカシー講座の取り組みを始めました。石狩TSは当事者を主体にして、「トラブル予防に向けた取り組み」を主にしたTS段階です。まだ歩み始めたばかりですが、これからも全国TSの皆さんとつながって一歩一歩進めていきたいと思います。

 

石狩TS  金子 浩治